
さて、今回登山した「矢岳」ですが、山そのものについて解説しておきましょう。
島原半島の中央に位置する雲仙岳を形成する「三岳五峰」のひとつです。
主峰・普賢岳よりも西、雲仙地獄地帯の東側に位置する溶岩円頂丘(溶岩ドーム)です。
温泉街からは絹笠山と同じくらい近い位置にあります。
山の形が三角錐になっている(先が尖っている)ことから「矢岳」の名前がついたようです。
表紙の写真からも山頂部分が尖っているように見えると思います。(ちなみに仁田峠に登る仁田峠循環道路からの撮影です。)
標高は山頂の標柱によると971m、色々な資料によると940mとなっています。
調べてみましたが940mは、山頂から下った所にある三角点の高さのようです。
山頂の解説板には「およそ50万年前に形成された古期雲仙火山時代の溶岩ドーム」と書かれていましたが、私の記憶が確かならば約30万~15万年前の中期雲仙火山時代に出来た筈です。
と思って、災害記念館の火山博士に問い合わせたところ、“中期で間違いない”との返答を頂きました。
西側の斜面は「崩壊壁」と言われる岩屑雪崩(がんせつなだれ;斜面の岩石や土砂が多量に崩れ落ちる地滑りのような現象)が堆積した所です。
地形図を見ても矢岳の西側、温泉街方面には崩壊壁を表すマークがついています。
これは・・・もし矢岳が崩壊ということにでもなれば、地獄や温泉街は壊滅的ダメージを被るのでは?